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コスト感を養う      小坂ケビン絢太

会社経営において多くの経営者が頭を悩ませるのが「限られたリソースをどう配分するか」ということである。

これは、特に資金や人材における部分に言えるだろう。

つまるところ、会社経営は「ヒト、カネ」が非常に重要なのである。

私が専門としているコスト削減という仕事は「カネ」の部分をプラスに寄与させる仕事である。

コスト削減の重要性については再三にわたり申し上げたい。

例えば、営業利益率5%の会社については、売上高に対して差っ引かれる販管費が売上高の95%を締めており、残る利益が20分の1になる。ということである。

つまり、逆説的に考えれば「販管費をx円削減すればその20倍の売上高と同等のインパクトがある」ということである。

売上高を上げるために営業努力を行うことは勿論のこと乍ら、コスト削減を行うことの方が簡単且つ効果的な場合があるのだ。

そして、そこではじめて生み出した「カネ」を「どう配分するか」を考える余地ができる。

・採用費、既存従業員の待遇向上(ヒト)
・会社のシステムや設備に投資(モノ)
・新たな分野に投資(マーケティング)

これら、上記の試みは全て「カネ」が必要になるわけである。

「ヒト・モノ・カネ」は全て繋がっており、円滑なサイクルを実現するために、改めて「コスト削減」の重要性について考えていただきたい。

私が三井住友銀行時代に担当していた企業についても、シビアなコスト感を持っている会社ほど業績や財務内容が安定しており、盤石な組織運営をしていることが多かった。

世の中には「知っているだけで得すること」だらけで、会社における水道光熱費や備品等の調達方法を変更するだけで大きくコストが削減できるものが沢山存在する。

引き続き、次回からは詳細な事例を列挙していきたいと思う。

ケア・イノベーション事業協同組合
理事 小坂ケビン絢太