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ウィズコロナ・アフターコロナ  田添史郎

2020年2月19日 横浜港に停泊しているコロナ感染者を乗せたクルーズ船を羽田空港に着陸寸前の機内から見て1年8ヶ月。その日はベトナムからの客人と東京の友人らと打合せの日だった。横浜のクルーズ船は、その当時はニュースで毎日のようにクルーズ船中の感染者の状況等を流していた。新型コロナウィルスについては2020年の初め頃からある程度噂になっていて、2020年の年明け直ぐに台湾の桃園国際空港に立ち寄った際に、これはかなり速いスピードで感染が広まるだろうなぁと、他人事のように感じていた。海外出張の際に、今まで、「SARS」「MERS」を感染こそしていないが、日本以外の国で体感してきて、まさかの「COVID19」であった。あっという間に世界中に広がり、ほとんどの国が政治や経済が混乱してしまった。今は慣れっこになってしまったが、当時の事をこうやって書き綴っている間にも鳥肌が立ち、2016年の熊本地震の時の様に、予想付かない恐怖感と不安感が蘇って来る。

 

さあ、私がここから言いたいのは、世界的なパンデミックからどうやって自分達の生活を守って行くかだ。世界の中央銀行はジャンジャンお金を刷って経済支援対策にばら撒き、そのお金はいつの間にか市場に出回り、実体経済とは程遠い所で回っていた。日経平均はバブル経済以降の最高値を更新し「今の株高はバブルか?」という議論が市場でかまびすしくなっている。そんな中、欧州や欧米はウィズコロナへ舵を取りテーパリングを緩やかに始める。おそらく日本もそうなって行くであろう。利上げが始まれば、現在の日本の中小零細企業にとっては大打撃である。人員確保もままならない状態で、物価が上昇し物が売れず「悪いインフレ」が起きる、さらに資金繰りが厳しくなる中でどうやって事業を継続するかが課題になる。私達は、以前から「人材」を「人財」と呼ぶように、「財」であるからには、正しく計画を立て求人し、効率よく働いてもらう環境づくりを提案し、社会に還元して頂くことを目標にしています。人手不足が深刻な中、必ずしも日本人社員でなければならない事は無いと考えますし、これからの将来、外国人労働者あるいは外国人エンジニアあるいは外国人経営者と共生していく術を見につけていくべきであろうと考えます。ワールドスタンダードは目の前まで来ています。今一度、自社の事業継続について考えてみては如何でしょうか?各分野のエキスパートがお手伝いさせて頂きます。日本人が大切にしているマインドや、匠、は海外に流出しても日本の伝統である事には変わりません。何故なら、ヨーロッパの高級ブランド商品や、英国の高級4WD、世界一安全と言われる北欧の車、アパレル等はほとんどがアジア圏で作られています。しかしそのブランドが持っているアイデンティティは少しも失われる事はありません。

 

ウィズコロナ、アフターコロナと言われる時代を真剣に考える時期だと考えます。

 

 

田添 史郎