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「カラオケバトル」なるものをご存じだろうか?

最近のTV番組で「カラオケバトル」なるものをご存じだろうか?素人の子供から大人まで自慢の歌を競い合うのだ。まぁ何とも見入ってしまう。歌い始める前にその人の生活環境やその歌に込める思いを見せられ気持ちをグッと引き込んでから歌い始めるので、その歌の途中から涙が止まらなくなる。すっかり気持ちを飲み込まれてしまっている。。。その歌の持ち主であるミュージシャンが心を込めて歌っているTVを見ても多分涙は出てこない。そう、先入観で勝手に自分がその人を見る価値観を決めてしまっているのだ。

 

最近コロナ感染予防の為に町中どこに行っても皆マスクを着用している。訪問先の受付の女性もそうだがマスクをしているのでその女性の事を第一印象で感じるのは声とマスクから出ている目の周りだけ。後はマスクの中は勝手に自分の好みを想像し先入観を創ってしまう。笑える話である。人間は何はともあれ先入観で相手の立場を判断しがちである。

 

外国人技能実習生に置き換えても同じような現象がある。日本に来て働くという行為を既に気が付かないところで目下に感じていないだろうか?本音は人材に困って外国人の手を借りなければいけない状況なのに、いつの間にか仕事を与えてやっている、あるいは日本の仕事のやり方は見て盗むものだなどと訳の分からない事まで言い出す。挙句の果てには日本語が通じないから使えないと吐かす。ここまでくると自分の会社を守りたいのか潰したいのかよくわからなくなる。「人材は人財である」なんて普段言っているくせに意味がよく解ってらっしゃらないみたいだ。人財であるからには企業の資金調達と同じで、きちんと計画を立て上手く運用し利益を出さなければならない。グローバルな人材を採用しその人達に会社の発展を担ってもらっていると考えられないものだろうか?綺麗事ばかりと思われるかもしれないが、そうなんです。ここまでの綺麗事は事実で綺麗事の体裁を守れないなら日本人社員でも上手く行ってないのが現状かな。これは長年私がこの事業に係わって来て勝手に感じている「先入観」ではなく「実感」である。綺麗事ではない部分はもっと他にある。やはり言葉の理解が、あるいは価値観が日本人と違う人達なので色んな問題が出て来る。

 

私の経験で、数年前、ある企業で正月休みにその会社の会長が実習生数人に「お前達、休日出勤しないか?」と、「日当〇万円!正月だから早めに帰っても良いぞ!」それはもう実習生達は喜んで休日出勤頑張る!しかし「正月だから早めに帰って良いぞ」がまずかった。朝の8時から仕事始めて15時に帰った。もちろん勝手に帰ったのではなく担当者に「終わったので帰ります」ときちんと報告している。しかし給料日に貰った金額は8~15時までで、2時間分足りない。

 

 

実習生:「一日〇万円と言ったじゃないですか?」

 

 

会長:「早く帰っても良いといったが3時に帰っても良いとは言っていない」「常識が無い」

 

 

実習生:「早く帰っても良いと言われたので帰りました。サボってません。」

 

 

実習生:「約束が違うのでこのお金は受け取れません」

 

ここから先、会長から私に電話が入り「何とか収めて欲しい」と来る。最終的に会長には残金をお支払い頂いたが、実習生達との溝は深まるばかり。さあ、この話を皆さんはどう捉えるでしょうか?こうやって文章にして冷静に判断すれば何となく理解出来そうですがいざ現場で起こると中々大きくなりやすい問題なのです。ちょっとした言葉のあいまいな表現が外国人には通じないのである。今回は会長という自分で決済できる人が当事者なので問題解決は意外とスムーズでしたが現場の担当者と実習生だったらどうでしょう。日本人は自分達で「日本人は曖昧な言葉使いでYES ,NO をハッキリ言わない」と分かっていながら曖昧な態度を取るのである。「空気読めよ!」なんぞ以っての外。日本人はグローバルな感覚をもっと勉強するべきである。

 

 

日本の匠の技は世界に通用しても、曖昧な態度は世界に通用しない。

 

田添史郎